ヘッドホン

電車が揺れて
僕は目覚めた
飴玉溶けて
見えた 紅い街

最後の曲がふいに始まった
今まで誰も触れないところを君は歌った
なぜだか
悲しいけれど僕は幸せだった

それが皮肉だとしても
僕は愛しいと思うよ
意味は特になくっても
僕のことになぞらえるよ

マイナス100点からのスタート
誰かの影でまた笑えばいい
全て偽物
それでも良かったんだ
この手に取れるのなら

それはいびつだけれども
僕は美しいと思うよ
今は価値を失っても
ずっと僕のものなんだよ

それが皮肉だとしても
僕は愛しいと思うよ
意味は特になくっても
僕のことになぞらえるよ

人ごみに混じって
久し振りに走った
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