名もない男のブルース

何も知らずに 咲いてた頃が
俺にゃいちばん 花だった
夢を見ながら飲む酒ならば
なんでにがかろ 今のように
想い出してる カウンター

何処へ消えたか おんなの娘さえ
今日は見知らぬ 顔ばかり
うしろ向かずに ただ前向きに
生きていたっけ あの頃は
明日がくるのが 嬉しくて

せめて云いたい でっかいことを
言葉ばかりで 終っても
酔いのまわらぬ グラスを重ね
ぎゃくに淋しく なるばかり
誰のせいでも ないけれど
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