エスパー

生まれて以来の知恵熱
湯あたりのよう 風も妙に生温い
君と別れた帰り道 一人きりで歩いた

吹き消されそうにか細くても
平気だぜと信じ疑わなかった
あの電柱から次の電柱まで
君の事を思い出していよう

手を振りながら強く念じてた
まだずっとそばにいたいって
君はとうとう振り返らなかった
僕には超能力がないから

叶わぬ想いはいつしか
風のように木々を揺らして去った
やがて地球を一回りして 僕の元へ還った

青すぎる空ずっと眺めてた
空っぽの僕に似てるって
目を閉じるとそこに君の笑う姿
僕には想像力はあるのに

踏み切りの向こうの君を 電車がさらって
残されたこの街を 少しだけ巻き戻ししたいけど僕は…

青すぎる空ずっと眺めてた
首が疲れたら寝そべって
なびく雲が紡ぐ君の笑う姿
思わずまた目を閉じてしまった

手を振りながら強く念じてた
まだずっとそばにいたいって
君はとうとう振り返らなかった
僕には超能力がないから
目を開けるとそこに君の笑う姿…
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