つむぎ恋唄

愛を紬(つむぎ)に 織りたいからと
今朝の手紙に 書いて出す
遠く離れて 思いは一つ
糸で繋(つな)いだ 島なさけ
加那(かな)は嫁入頃(たちごろ) 二十(はたち)ごろ

愛の手で織る 大島紬(つむぎ)
紅の色柄(いろがら) 花模様
浮ぶ面影 夜業(よなべ)の夜に
二人交(かわ)した 秘め言葉
加那(かな)は嫁入頃(たちごろ) 二十(はたち)ごろ

愛の紬(つむぎ)を あなたに着せて
連れて行きたい 夏まつり
踊る振(ふ)り袖(そで) 袂(たもと)に絡(から)む
風が婦夫(めおと)の 縁(えん)むすび
加那(かな)は嫁入頃(たちごろ) 二十(はたち)ごろ
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