まごころの花

あなたひとりの 身体じゃないと
傘をさしかけ 濡れる女(やつ)
惚れたのさ…惚れたのさ…
そんなおまえに 惚れたのさ…
俺の命に すがって咲いた
なさけ一輪 まごころの花

酔ってつぶれた あの日の俺を
そっと支えた 細い肩
惚れたのさ…惚れたのさ…
返しきれない 借りがある…
雨に嵐に 散らせるものか
守りぬきたい まごころの花

梅の小枝に おみくじ結び
はしゃぐ姿の いじらしさ
惚れたのさ…惚れたのさ…
明日(あす)もおまえと ふたりづれ…
せめて人並 幸せひとつ
春を呼ぶよな まごころの花
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