幼い日に

石ころだらけの この道を
まっすぐ歩いて行くと
親せきの おばさんの家
僕の足音と 蝉の声が
遠く夏の空に こだまする

去年の夏までは 兄ちゃんと来たけれど
一人でここまで 来たのは はじめて

風に揺れてる 稲の影から
かすかに 見えて来た
やさしい おばさんの家
今年も 大きな スイカを食べられる
赤色かな黄色かな さあ 急ごう

去年の夏までは 兄ちゃんと来たけれど
一人でここまで 来たのは はじめて

大きな木の下で 汗をふけば
母ちゃんにもらって来た
ハンカチが まぶしい
向こうから手を振る 向こうから声がする
昔と同じ元気な おばさんの声

去年の夏までは 兄ちゃんと来たけれど
一人でここまで 来たのは はじめて
一人でここまで 来たのは はじめて
一人でここまで 来たのは はじめて
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