アーメン・ジロー

船乗り稼業の みなし子ジロー
黒い肌が ますます黒く
遠洋航路を 船行く時は
海の男も聞き惚れる 惚れるんだ
赤い夕日に 祈りをこめて
奴が唄うよ アーメン

いつしかあだ名も アーメン・ジロー
港の女と 所帯を持った
赤ん坊が生まれた時は
19のパパだよ 頑張らなくちゃ
神に祈りを 捧げたジロー
奴は祈った アーメン

それから半年 アーメン・ジロー
南の海で 嵐にあった
船はくだかれ 波間に沈む
最後のその時まで 奴は祈ったのさ
俺にゃ坊やが 坊やがいるんだ
奴は叫んだ アーメン

お前の墓だよ アーメン・ジロー
お前が愛した この丘に
一人ぽっちで 帰って来たね
港が見えるこの丘で この丘で
もう一度唄うか アーメン・ジロー
お前の唄を アーメン
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