琥珀色の想い出

小さな風の精たちが
吹きぬける時の扉
木々のざわめきの中で
蒼い芽が産声あげる
あなたはもういないけど
ふたりで歩いた小径は
今も変らぬぬくもり
遠い日に心誘って

なつかしい風の声に
ふと瞳を閉じてみると
素敵な琥珀の想い出が手を振る

西陽のさす小さな部屋
うたたねしている横で
影と時がたわむれる
あなたの好きだった午後
あの時二人で未来(あした)へ
出発つことができたなら
こんなさみしさを胸に
残しはしなかったのに

アルバムにうつる二人は
色あせてしまうけど
素敵な琥珀の想い出はいつまでも

なつかしい風の声に
ふと瞳を閉じてみると
素敵な琥珀の想い出が手を振る
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