優しい雨

優しい雨が 君を連れて
遠く遠く 離れてゆく

冗談めいた約束 宙に浮かんだまま
許したのあきらめたの 逃げていたのは私

くもり空 吹く風が 急に冷たくて

優しい雨が 音もたてず
君をさらい 連れ去ってく
置き忘れた 傘さし歩く
君は濡れて いないだろうか
ほらもう 晴れ間がのぞいてる
私は立ち尽くすの

笑いかたも仕草も いつもと同じ
最後になるかも知れない なぜか悲しい予感

雨上がり 散りばめた 宝石のように

まぶしい日差し 降り注いで
君はどこで 誰を思う
言わなかった 本当の気持ち
悲しいほどに 指に光る
今はもう すべて幻のよう
私は目を伏せるの
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