kaii

まるで怪異のようだ
みんなとはナニカ違う
暗黙のルールも圧力も
通用しない

自分と異なる存在があって
傷つけ虐げていいはずがない

君は集団の中
異質で歪で素敵だ
それでも
君が奏でる曲は
不協和音の旋律だ

守りたい
けど守られる君じゃない
探そう
切り開く武器を

「まるで怪異のようだ
目に見えない 読めもしない
クウキなんてものに
常識が決められてく」

他人の心が分からなくたって
自分を責めたりしなくていい

君は集団の中
排除されてゆく異物だ
それでも
君が強く望めば
誰も阻めやしないんだ

守りたい
けど溢れ出た涙は
いつしか固い盾となる

時に集団はまた
何度も君を傷付ける
それでも
その手に得手(ぶき)と不得手(たて)を
君には味方がいるんだ

本当の怪異は危うき君か
それとも
集団(われわれ)の方か…
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