高台

ドアを開けた目の前は やさしい薄紫の空だった
見慣れたはずの街なのに 見たこともない光に染まって
高台に立つ僕を呼んでる

でも階段を下りたらまた 見えなくなってた
ああ いつだってきっとそうだったでしょう

振り向けば ため息に満ちて見えた日々も
美しい景色に変わる
ただ中じゃ まだ見えなくても

臆病風引き連れて 歩いて行ける気がした夜だった
あの景色が滲むのは 僕の中の明かりを見たから

もし傷つきそうになったら 心はこわばらせないで
ああ 瞳は開けたままでいよう

振り向けば ため息に満ちて見えた日々も
美しい景色に変わる
ただ中じゃ まだ見えなくても

仄明るい希望を胸の中に吹かせながら
たれかれのやさしさを思い出している
思い出していた
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