ガラスのくつ

眠りにつくまで 腕まくらをして
頭ポンポンと たたいてくれる そっと夢の中へ
おやすみの前には 何度でも言って欲しい 私の方が好きな気がして
“本当は 今でも不安になる”

少し高いくつをはけば 少しは大人になれそうな気がしたけど
見上げて見つめても その視線には届かない 私だけ写して

一人の夜は なかなか寝つけず
消えてはくれない この寂しさは そっと胸の中へ
電話の声だと いつもなら安心出来る言葉でさえも効き目がなくて
“本当は いつも心配になる”

少し高いくつをはけば もっと君に近づける気がしたけど
歩幅が合わなくて 離れた距離と年の差が 余計遠く感じさせる

増えていくクツずれ バンソーコー もっと子供っぽくなっちゃった

「すぐに治る傷」と ほおっておけば
いつの間にか手のつけようがなくなる
君に似合う人になりたかっただけ 平気なフリ 背伸びしたつま先
らしくなかった私 嘘ついてるようで 好かれても嬉しくなんてない
魔法が解けたって 私は私 素顔を隠す飾りはもういらない

詰め込んだままだった
たくさんの言葉と
素顔伝えてみよう
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