Sakura Typhoon

見慣れた信号 赤に変わって
僕は立ち止まると
交差点の向かい側で
寂しげにこっちを見ていた

卒業式が
近づくことを
知らないフリしてた
行き先が違う道へ
点滅する青信号

誰よりも 夢を追ったから
だからこの 答えに気づいてた
あの日の二人が見ていたのは
今じゃなく未来

さよならを告げるその顔で
僕らの関係は変わるのでしょう
春風が吹き荒れた後
キミは少し微笑んでいた
桜どこまでも舞い上がれ
夢と恋心を道連れに
10年後また会う日まで
美しいまま散ってゆこう

歩き慣れない 通学路には
キミが好きそうなカフェ
あのとき頼めなかった
コーヒーはもう飲めるよ

答えのない 毎日の中と
行き場のない 心の中には
あの日に見せた表情と声が
今も残ってる

始まりか終わりの季節かは
僕らの言葉で決まるのでしょう
春風が吹き荒れる前
キミは何か 言いかけてた
桜いつまでも咲き誇れ
心の花を枯らさないように
10年後また会えたなら
思い出へと変わるのかな

さよならを告げるその顔で
僕らの関係は変わるのでしょう
春風が吹き荒れた後
キミは少し微笑んでいた
桜どこまでも舞い上がれ
夢と恋心を道連れに
10年後また会う日まで
美しいまま散ってゆこう

桜は咲く
また来年も
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