おやじの下駄

祭り太鼓に 血が騒ぎ
おやじの形見の 下駄をはく
不器用細工の 男物
おやじが歩いた 人生の
坂道ばかりで
すり減る苦労を 知っている

俺は息子を 肩ぐるま
おやじの心が いまわかる
青空つかんで 高くなれ
大人になったら この下駄で
おやじが残した
涙の足あと 踏みしめろ

汗をふく手を 振るくせが
おやじにこのごろ 似てきたよ
時代の違った 道だけど
男が生きてく 同じ道
いくつも峠を
歩いて行こうよ 男下駄
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