すみか

眠い目をこすって 出かけたドライブ
誰もいない海まできた 理由などないけど

砂の町をつくろうって 君がいうから
子供臭くて 少し嫌で でも断れなかった

周りを気にしながらトンネルの穴を掘る
向こう側とつながる手に触れて僕はいま気づく

あなたの事が好きで そう言える僕が好きで
その手のぬくもりで 今日一日が終われば良い
巡り着いた答えが 誰かと同じでもいい
息を潜め 強く手を握るすみか

水路をつくって 今度は川を作る
螺旋状に道をつくり 水を流し込む

くねくね 曲がって 川が出来ました
でも吸い込んだ水のせいで 崩れる砂の町

僕らは1秒くらい固まってすぐ笑った
そして僕が笑い止んでも 君はずっと笑ってた

この声は届かない 僕らはあまりに小さく
君のその笑顔に値する何ができるだろう
こころで叫んだ願いは あなたと同じがいいな
淡い光にだまされながら さぁいこう…

あなたの事が好きで そう言える僕が好きで
その手のぬくもりが ここにいる理由になっていく
巡り着いた答えに 拍手はされなくていい
いつも イメージは 川沿いにあるすみか
×