クロ

大きな木の下で はじめてクロに会った
少し近づいたら しゃべるように鳴いた

つぶらな瞳に
小さな陽だまり見えた

クロネコだからクロ いつのまにか私の
家で暮らしだした 半ノラだけどね

言葉がなくても
伝わる気持ち

気の向くまま 進む足どりで
青い風を 連れてくる
君に会えたことが宝物
同じこの景色のなかで 今も

くもの巣を頭に からませて出てきたり
歌を作ってると 遠い目できいた

笑いあえた日々
かぞえた季節

暗い夜に 待っていてくれた
塀の上は 誰もいない
ある日クロは ふらりと出たまま
そっとこの夜空になった
気の向くまま 進む足どりで
青い風を 連れてくる
君に会えたことが宝物
同じこの景色のなかで 今も

ずっと ずっと そこで
ずっと ずっと 見てて
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