ヒトヒラノ雪

サヨナラから移りゆく季節越えて
また君と会えるなんてこうやって
白い鳥を二人混ぜ合わせ
離れた時間をまるで忘れ
狭い部屋で夜を越えて
明日を描いてたあの日まで
戻りたいのは多分僕だけ
傷つけすぎた追憶の果て

ケンカと仲直り 数が合わなかった二人
ぶらり歩いた街並み いつもとなり
青い鳥は君気付かずに 悔やみ悩み
あの時見た星はもう見えないが
あの日の誓いはまだそのままさ
いやもっと熱く強く今なお胸に響く
そうさ今日もまた僕の背中を押す

そして一片(ひとひら)の雪を解かす様に
手のひらで暖めて 二人の傷を消して
もう二度と遠く行かぬ様に
強く引き寄せた君 知りたい涙の意味

相変わらず僕の方はというと
染まること とどまることも知らず
きっとこの先もあの夢とこの鼓動
響かせてこう
僕と別れた君の噂
聞いては眠れずに夜から朝
迎えてはまた一人きりただ
楽しかった日々 思い出すのさ

「どうこういう前に先に進もうよ」
君の言うこと全てないがしろ
遠い日の僕の悪いところ
心少し大人になったはずだよ
色褪せた写真 変わらない気持ち
カタチにしてつめ込む この歌に
世界中にじゃなく 君だけに
届くようにこの真冬の空に

そして一片の雪を解かす様に
手のひらで暖めて 痛みの記憶消して
降り続く空が照らすのさ
消えそうになった道 重なってゆく瞳

忘れたい孤独や悲しみも
儚く散るこの白い花が
今日すべて 真っ白に戻してくれるから

そして一片(ひとひら)の雪を解かす様に
手のひらで暖めて 二人の傷を消して
もう二度と遠く行かぬ様に
強く引き寄せた君 知りたい涙の意味

真っ白な雪が消してゆく傷は
巡り逢えた二人の絆
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