グランドライン

もう終わりとわかってしまう
シナリオじゃなくて
幾度となく高い壁が僕を待っていて

かすれてゆくこの声が不安にさせるけど…

僕らは限りある彼方へと広げる景色がある
踏み出す次のその足音が新たなドアをたたく
積み上げたその先にまだ見ぬ光があるから

「あと少し」と誰かの声
背中を押すように
ずっと奥のまだ向こうに秘めている力は

動けなくなった君をいま導いてくれるから
明日へ…

いつか来る闇のまだ向こうへこの腕を動かして
つま先から上手く未来へと言葉を運ぶ獣
ゆっくりと目を閉じて消えない意識が
そこにはあるから…

僕らはすぐそばにある闇を恐れず眠る獣
揺れ動く理想と現実をひとつの色に変えて

僕はまたいつものこの場所に立ち
「またね」と手を振った
君にもさ帰る場所 必ずあるから
もう振り返るな
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