夏のポラロイド

愛は夢の中…

二人で借りていた 夏のコンドミニアム
バルコニーには デッキチェアー
泳ぎ疲れた君 寝息を立てて
長い髪を静かに 風に揺らした

君は夢の中 待ち合わせしても
いつも僕に会えないと 目覚めた後責めるから
閉じたその瞳そっと接吻(くちづけ)て
君が待っている空へ 僕の愛をこっそり吹き込んだ

青いプールサイド シュロの木漏れ陽が
傾いたシャワーみたいだね
ガラス窓の 鏡がいたずらをして
灼けた君の顔を ほら照らしているよ

君は手をかざし 少し眩しそうに
右の肩 反(そ)らしながら目覚めたとき 微笑んだ
夢で会えたねと驚いたように
僕にそっとつぶやいて
二度目の接吻(くちづけ)をせがまれた

君は夢の中 待ち合わせしても
いつも僕に会えないと 目覚めた後責めるから
閉じたその瞳そっと接吻(くちづけ)て
君が待っている空へ 僕の愛をこっそり吹き込んだ

二人が見つけた
夏の午後のポラロイド
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