カーペンターズをもう一度

木々の緑の中を 自転車で走る
淡い陽射したちを 後部席に乗せ……
土の匂いの風に 向かってくように
シャツのその背中を 膨らませた
大人でいることに 疲れた時
小さい頃に来た 森へ舞い戻る

カーペンターズを もう一度聴きたい
あの頃みたいに 澄んだ心のまま
もやもやとしていた 何かが晴れるわ 今

コンクリートの街は 土が見えなくて
堅いアスファルトは 歩きにくい
時計じかけの群れに 押し流されてく
愛もレプリカでは 息が詰まる
都会を逃げたいと 思った時
瞳を閉じれば 地図を思い出す

カーペンターズを もう一度聴きたい
あの日の私が きっと 口ずさむわ
気ぜわしくしていた 何かが変わるわ 今

カーペンターズを もう一度聴きたい
鼻歌まじりに ペダルを漕ぎながら―
さわやかなメロディー 気分がよくなる 今
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