時の彼方に

窓ごしに見える街の変わらない横顔
通り過ぎる人波が色あせて見える

ああ人はいつだって夢を見て
遠い空見上げては振り返る
出逢いのときめきは 心の迷い道
別れのむなしさは 心のすきま風
ああ時は知らぬ間にすぎてゆく

ああ今もただ一人口ずさむ
もう誰も唱(うた)わないあの歌を

街角をよぎる風が北向きになるころ
思い出すことはいつもあの人のことさ

ああ人はいつだって夢破れ
遠い海渡っては歩き出す
愛したことだけが 心に残るから
今でもこの胸に ぬくもりよみがえる
ああ時は知らぬ間にすぎてゆく
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