ダーリン

ダーリン 濡れたフェンスを指で
伝って どこまでも歩いた
ダーリン この街にレイプされ
胸のなかまで もうボロボロ

狂った時間をもどして
勝手に流れを変えないで
たったひとつの心を
どれだけ傷つければいい

ダーリン これで終りじゃないなら
またふたり いつか会えるね
ダーリン ずぶぬれになったけど
私はまだ ここにいるから

乾いた都会の群れたちは
湿ったベッドに横になる
逃げた夜に腰かけたまま
朝が来るのを待った

ダーリン 変わりつづける景色に
あきたらそっとふりかえってよ
ダーリン ほほえんでる私が
立っているから 笑ってダーリン

ダーリン…
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