凍る月

グラス持つ指 泣いてるように
小さく震える ひとり酒
ばかね、ばかね私って 自分から
幸せこわして 逃げだして
窓の外見上げれば 冬の月
凍る月…

夜の長さを うらんでみても
後悔ばかりが 先にたつ
胸に、胸に突き刺さる すきま風
お願い許して 責めないで
この想い届けてよ あの人に
凍る月…

季節外れに 咲く野路菊に
明日の生き方 聞いてみる
ひとり、ひとりこの街を 出てゆくわ
思い出残り香 みんな捨て
叢雲も迷いがち 冬の月
凍る月…
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