雪が降る度に蘇る感慨(おもい)
口を開け空を呑みこんだ過日(あのひ)

遠い昔の雅びなる芸術(ぶたい)に起った想いよ
遍ねく夢の緒(いとぐち)は 外連(けれん)に秘めた真実

異国の丘で街の灯が
めぐる情けをくすぐる

弔いの朝に飾る誉など
あさましき人のまやかしよ 滅んだ国の勲章

「生きているうちに見せてよ あなたの心の宝物」

男と女の歌などいらない それよりも
舞いちる縁は金では買えない物語

ここで死んでもかけらさえ
知らせは届かないほど遥か

過ぎゆく縁は二度とは観れない物語
今夜も雪はただ 溶けることを知らぬままに降り続く
いつかはあなたにも私の言葉が見えるだろう
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