破顔

帰り道のライト 何らかの合図を 無機質に放つビルたちの
名前は知らんよ でもありがとう 開いてく心の搬入口

暖かな窓 カーテンの奥を 推し量ることは野暮だけど
幸せ願うよ 暮らしのサインを くれた顔も知らぬ仲間たち

あなたが居るなら人生は今日も平和だ

到底僕じゃ払えもしないような 深い闇さえもぼやかしてしまう
街の誰そ彼の人生の 無数の美しさに途方に暮れる

ため息をつくと 止めてよってちょっと 叱ってくるおかしな奴がいる
言葉ではないよ 点滅のレッド 泳ぐ四輪二輪魚の群れ

眺めてた僕の荷物は笑みへと変わった

到底ひとりじゃ作れもしないような 愛着の湧くシワのひとつひとつ
君のあなたのお前たちの その頼もしさに途方に暮れる

消えてくライト 静けさと共に 灯り出すライト 代わる代わる
訪れる夜を 生き抜くための大事な光を
宿してる誰も 届いてるちゃんと ちゃんと ちゃんと

到底僕じゃ払えもしないような 深い闇さえもぼやかしてしまう
街の誰そ彼の人生の 無数の美しさに途方に暮れる

きっと僕らは受け取ってしまう 色んな恐怖も色んな悲しみも
それを背負ったもの同士だからこそ 互いを照らし合っては笑う

全てのライト おやすみありがとう 届いてるちゃんと ちゃんと
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