Fiction

目眩がするほど綺麗な嘘だった
霧雨が街の音を隠してしまった
その表情その声何もかも誤算だった
時の降る間にかけ違えてたボタン

ドラマみたいなハッピーエンドを
一人で夢見ていたなんてバカみたい

生温い雨が今
全て洗い流せば
あなたに誓った言葉も
無かった事にできるかな
僕にだけの笑顔じゃなかった
僕にだけの涙じゃなかった
あれもこれもそれもどれも
みんなフィクションだった
やがて雲間から陽が差しても
隣にあなたがいないなら
明日なんてもう欲しいと思わない

瞳を閉じればいつかの僕らが
人混みの街をかき分け泳いでゆく
この手を離せば何処かに消えそうで
憚りもせずにあなたを抱き寄せた

何一つ残さずに
あなたのこと忘れられるような
術があるとしても
選ぶ自信がない

生温い雨が今
全て洗い流せば
あなたに誓った言葉も
無かった事にできるかな
僕にだけの笑顔じゃなかった
僕にだけの涙じゃなかった
あれもこれもそれもどれも
みんなフィクションだった
やがて雲間から陽が差しても
隣にあなたがいないなら
明日なんてもう欲しいと思わない

さよならした時から
いくつ季節を越えれば
僕の身体中から
あなたは去ってくれるかな
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