とびらをあけて~'93ロマンス「扉のこちら」より~

あかるい午后のひざしあびて
あなたとふたりおどりたい
ほほえみになみだにじむときも
そのわけとわずおどりたい

生きてきたのだから
そして生きてゆくのだから
さあ あけよう
あすという名のとびらを
そのむこうでおどろう

いくつものとびらをあけはなち
いまこのときまでたどりついた
こごえたこころかかえて
めざめたあさも
あたたかなひかりさす日を
しんじつづけて

ふとふりかえればもとめていた
ぬくもりにやさしくつつまれて
こどものころに
あこがれつづけた
すべてをぼくは
あなたに見ている
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