会いたくて

会いたくて 会いたくて 夜の中 歩いて
はずませた 白い息 きみの窓が見える
呼び出す口実なら いくらでも 思いつくけれど
顔を見た瞬間に きっと なんにも言えなくなる
きみのこと知る前は ひとりで 生きることが好きだった
風よりも ぼくは自由だった
淋しいという気持ちを 初めてぼくは覚えた
歩いても 歩いても ぼくはもう風にはなれない

銀色のサカナたち ぼくはもう 帰れない
惑星のスピードで もう空を飛べない
一日きみのことだけ ぼくはただ 考えつづけてる
無限の空の果てまで ほら きみで うずめてしまったよ
会いたくて 会いたくて 夜の中 歩いて
会いたくて 会いたくて もう何も見えない

ハルニレの並木道 木立ちの数をくり返し
数えても 数えても いつまでも ぼくはひとりきり
淋しいという気持ちを 初めてぼくは覚えた
歩いても 歩いても ぼくはもう風にはなれない
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