江の川挽歌

誰が名付けたかこの川を あばれ川と人は言う
喜び悲しみ憧れを 悠揚はぐくむ江の川

遥か昔から人の世は 揺らぎ彷徨う乱れ雲
命を運ぶその日々を 見守り流れる江の川

みどり溢れる山里に 生まれ羽ばたく幼な子を
流れる水辺に抱き寄せて 煌めきほほえむ江の川

幾世隔てた川舟に 見果てぬ祈りの夢を乗せ
永遠の流れの静けさは 遠い宇宙のおくりもの

雪の白さに包まれて 凍る冬空輝いて
ものみな眠る森深く 赤い椿の花が咲く

春は雪解け花吹雪 秋は神楽の祭り歌
夏の嵐の高鳴りに あふれる命の鼓動を聴く

誰が名付けたかこの川を あばれ川と人は言う
天と大地の気高さを 悠揚湛える江の川
天と大地の気高さを 悠揚湛える江の川