霧笛のララバイ

そうよあの日 そこの窓には
赤いサルビアが 咲いてた
あなたがくれた 幸せは
花と一緒に 枯れたわ
今夜も霧笛が すすり鳴くけど
私にとって たったひとつの 慰めだから
話す人も 無い部屋は
淋しくて… 冷たいよ…

ドアの鍵を 一人開ければ
ひとつため息が こぼれる
あなたのいない この部屋は
明かりつけても 暗いわ
二人で寄り添い 聴いた霧笛が
私にとって たったひとつの 想い出だから
おまえだけは 行かないで
側にいて… 抱きしめて…

優しい霧笛が 唄う調べは
私にとって たったひとつの ララバイだから
明日を生きる そのために
お願いよ… 唄ってよ…
×