夏のハイドレンジア

ハイドレンジア こぼれる 涙さえも綺麗だ
雨の街に咲く花 ヒロインなんだ 君は

泣き出した空を 見上げたまま
潤む瞳をごまかす君

差し出せる傘もない僕に
何が出来ると言うのだろう

まるで 時計の針 すれ違ってばかり
その笑顔が見たいのに 今

ハイドレンジア こぼれる 涙は 僕が拭おう
守りたいよ 小さな この温もり
晴れ渡るフィナーレへと 手を引いて連れていくから
どんな時も 輝くヒロインなんだ 君は

降りしきる 夏のいたずらに
顔を見合わせ 笑う ふたり

差し出せる傘もない僕と
一緒に濡れてくれる人だ

初めての恋が 初めての愛に
確かに変わっていく 今

ハイドレンジア 駆けてく 僕らを 雨が包んだ
許し合える ふたりなら 何があっても
出会えた日から僕の物語は始まった
君とともに 続きを 綴りたいんだ いいかい

ハイドレンジア そう 雨に綻ぶ 花に誓おう
守り抜くよ 重ねた この温もり
晴れ渡るフィナーレへと 手を引いて連れていくから
幾度 季節(とき)が 巡っても ヒロインなんだ
僕の最初で 最後のヒロインなんだ 君が
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