いと小さき君の為に

嵐が過ぎて 久しくなった この街のあたりを見て
傷跡のことを尋ねても 今さら 誰も振り向かない
人ごみに 潜んで 憂う君をみつける

俺の心にひっかかってること 君にはわかるはずさ
時代の弱者と 誰かがつぶやき 通り過ぎてゆくと
霧がかる瞳に 背中を向ける君がいる

いと小さき君の為に 俺は今夜もさがすのさ
いと小さき君の為に 何をなすべきか知るのさ
いと小さき君の為に 俺は今夜も祈るのさ
いと小さき君の為に 貧しき いいわけを すてて

無理に笑うのも無理に浮つくのも やめてみたらどうだい
立ちどまって空を見上げれば 何も聞こえなくなるのさ
路地裏の 静けさに 憂う君をみつける

いと小さき君の為に 俺は今夜も考える
いと小さき君の為に 何ができるかを知るのさ
いと小さき君の為に 俺は今夜も祈るのさ
いと小さき君の為に 貧しき いいわけを すてて

叫びたいんだろう君は 小さな手のひら握りしめ
かぼそい声でつぶやくのさ あんたが悪いんじゃないのと
終わらない涙の為に 忘れない傷の為に
瞳に刻み込んでるのさ 目の前でかくれる君を

いと小さき君の為に 俺は今夜もさがすのさ
いと小さき君の為に 何をなすべきか知るのさ
いと小さき君の為に 俺は今夜も祈るのさ
いと小さき君の為に 貧しき いいわけを すてて
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