魚津海岸

列車の窓から いつか日本海
あなたの生まれた町を
訪ねて一人

兆しのない別れ
さよなら一つも残さず

愛は蜃気楼 夢か幻なのか
あれほど心を重ねたはずなのに
魚津海岸 春が悲しい

遠くの山には 今も名残雪
あなたのうわさを聞いて
わたしは一人

風に追われ終われ
気づけば 波間に夕暮れ

まるで蜃気楼 日々を紡いだ人が
突然あなたが他人になるなんて
魚津海岸 春はいずこに

魚津海岸 春が悲しい
春が悲しい
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