夢のまにまに

真夏の蛍火を 身体(からだ)に宿すように
秘かな稲妻が 瞬(またた)く夜更けもある

薄紅色(うすべにいろ)に艶(つや)めいた
裸の気持ち 見せましょう

涼しい顔をして
ゆらゆら燃えている

空蝉(うつせみ)の人恋し 素肌
夢のまにまに 抱いて

うなじに運命が 背を向け潜(ひそ)むように
見えない花吹雪 あなたを連れてくるの

桜に 衣(きぬ)に ひぐらしに
あなたの声が聴こえる

あふれて とめどなく
はらはら果てしなく

苦しさは愛しさの証し
夢のまにまに 抱いて

あふれて とめどなく
はらはら果てしなく

空蝉(うつせみ)の人恋し 素肌
夢のまにまに 抱いて
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