ひとり貴船川

あふれる涙の ひとしずく
小指で払えば 淋しさつのる
鳥居をくぐって 水占いに
願えばあなたが 戻るでしょうか
逢いたくて 逢いたくて ひとり貴船川

鞍馬の火祭り 篝火を
見上げたあなたが せつなく浮かぶ
あの夜誓った 二人の愛が
いつしか重荷に なったでしょうか
恋しくて 恋しくて ひとり貴船川

待ってて欲しいと 言った人
賑わう川床 せせらぎ沁みる
男が囁く 約束なんて
信じる女は 愚かでしょうか
逢いたくて 逢いたくて ひとり貴船川
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