恋の旅路

恋の旅路は 思い出抱いて
ひとり彷徨(さまよ)う 夜霧の街よ
港桟橋 ホテルの灯り
添えぬ定めを 呑みこんで
煽(あお)る火の酒 沁みる未練の 夜更けの酒場

瞳見つめて 肩抱き寄せて
明日(あす)を誓った 海辺の街よ
捨てた幸せ うつろな胸に
濡(ぬ)れた瞳が 身を責める
岬灯台 俺を呼ぶ声 みなとの酒場

募(つの)る想いは 波間に捨てて
夢を断ち切り さすらう旅よ
仰ぐ夜空に 悲しく浮かぶ
君の笑顔が 愛しさが
呼べば淋(さび)しく 霧笛一鳴き 別れの波止場
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