他人じゃないの

知らない同志で 生まれてきても
他人じゃないのよ 今の二人は
つくして つくして つくしてあげる
私の縫った この着物
お帰りなさいと 着せかける
そんなかわいい おんなでいたい

三ツ年上 世間は言うわ
終りに泣くのは あなたなのよと
あまえて あまえて あまえていいわ
雨に降られた 軒先で
おこまりでしょうと さした傘
それが最初の あなたでした

この指十本 かぞえて祈って
幸せ来る日を 待ち続けたの
つくして つくして つくしてあげる
淋しがりやと なきむしが
肩を寄せ合い 生きるのよ
あなた一緒に 暮らしましょうね
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