夢浪漫

あの日 蒔いた夢の種 やっと蕾をつけた頃
雨や嵐 吹き荒れて 何度萎れたことだろう
男はいつでも夢灯り 胸に点して生きて行く
山坂続きの人生に ようやく花が咲きそうだ

酒の河に投げ捨てた 青春時代の恋がある
時が経てばほんのりと 思い出させる夜もある
男はいつでも夢挽歌 胸に刻んで生きて行く
幾重に織り成す人生の どのひとコマも宝物

答え知らずの旅に出て 答え合わせの歳になる
育ってくれた子供らも いつの間にやら人の親
男はいつでも夢浪漫 胸に抱いて生きて行く
万里を旅する人生は まだまだ先がありそうだ
×