残波

旅の人に 恋をして
泣くだけ泣いたら あの娘(こ)はひとり
風に舞い散る ユウナの花と
行方(ゆくえ)知れずに なっちゃった

あの娘(こ)にもらった ビー玉ひとつ
夕陽にかざせば キラキラと…
残波の岬の たそがれに
真赤な純情 思い出す

二年前に ただ一度
心配ないよと 手紙をくれた
遠く優しい 三線(さんしん)の音
覚えてるだろ 島唄を
両手で包んだ ビー玉ひとつ
あの娘(こ)のうわさが 聞こえそう…
都会の絵具に 染まれずに
今頃どうして いるだろか

あの娘(こ)を呼んでる ビー玉ひとつ
帰っておいでよ この町へ…
悔いなき人生 燃えつきて
夕陽が最後に 沈む場所
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