遮塔の東

み空にそびえ立つ虚像
ただ煩悩を積み上げたバベル
それを眺めた私の吐き気を
この本性は歓迎してる
唸るように噛み締めて

満たしたいと思うから
また手を伸ばすんだろうし
臨界点なんてものはない
欲望は肥大してく
余ったって飢えるの
それが人の運命なんだろう
すると 私は人にあらず

刹那の光 それだけが欲しい
そびえ立つ影を暴き出すような
一瞬の光 それしかいらない
燃え尽きても尚 忘れられないほどに

痛む胸部にまかせた思考
その情景に酔いしれ眠る
夢の対価ならまだ未納
血の一滴に負債が混じる
祈るように目を閉じて

高く手を伸ばすには
満たされてちゃいけないし
到達点なんてものはない
空っぽで飢えるほど
幸せは深まっていくんだろう
なら孤独も悪くはないな

刹那の光 それだけが欲しい
そびえ立つ影を照らし出すような
一瞬の光 それしかいらない
燃え尽きても尚 忘れられないほどに

祈る

刹那の光 目も眩むほどに
時代が変わっても流されないような
一瞬の光 それしかいらない
燃え尽きた後も 忘れられないように
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