最終ベル

大きな荷物と夢をぶら下げ
改札抜けて向かう2番ホーム
切符をポケットの中玩ぶ
生憎時間を潰すものもない

「きっと君を迎えに行くよ 何一つ保証はないけど」
いつか交わした約束を覚えているかい

いつまでたっても ひたすら待っても
君の姿が見えてこない

最終ベルが響き渡るまでに
もう一度確かめたい

あんなに昼間は暖かいのに
今夜はため息も白く濁る
わずかなポケットの小銭つかみ
迷わず選んだ熱い缶コーヒー

不意に携帯の着信音
すぐ君だとわかったよ
まず落ち着けよ泣いてちゃわからないだろう

何を喋っても君は黙って
声をふるわせて頷いた
どこにいるんだよ ここまでおいでよ
ただ今は抱きしめたい
しばらくたったら無理に笑ってる
君の姿が見えてきた
最終ベルよ響かないでおくれ
あと少し もう少し

長い長い時を越えて
ここへ辿り着いた
いつかの約束を胸に
ここへ辿り着いた

いつまでたっても ひたすら待っても
君の姿が見えてこない

何度叫んでも名前を呼んでも
ただここに君がいない

いくつになっても僕は身勝手でどうしようもない奴だけど
遅すぎたんだね もう会えないんだね 全ては変わってく

いつまでたっても ひたすら待っても
君の姿が見えてこない

最終ベルが響き渡るまでに
もう一度確かめたい
もう一度抱きしめたい

抱きしめたい
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