re:flection

滲んだ記憶を閉じ込めた
噎せ返る あの夏の香り
指を掠めた君の言葉
傷のように 残ったまま
「ずっとずっとそばに居て」
臆病で弱い僕はいつも
意味のない言葉ばかり集めて
今日も独り 誰を探すの?

揺れる影 追いかけて 触れた手と手に
恋かもね って 君が そう 笑った
ありふれた「幸せ」を
捨て去ったとしても
ねえ、ねえ、ねえ、ああ、
終わらないで

愛情に混ざった衝動
張り付いた笑顔の代償
焦れる夕陽が 映した嘘を
隠して

溶けた夏日に 囚われている
消えた影をまだ追うなら
歪に縒れた
「愛してる」なんておぞましいね
触れた理由も隠した嘘も
解らないフリでいいよ
耳を塞いで
間違うことを 恐がったまま
夏の夜に沈んでしまうまで

心に栓をした 愛した分だけ零れ落ちるから
亡くさないように
繰り返された歌 本当はちゃんと気付いていたんでしょう
不協和音に
壊れる君を見た 全て僕のせいだと言って欲しかった
優しさ=罪?

壊して 暴いて 歪んで
霞んでたあの光でさえ
終わりにしてしまおう
愛して 愛して 愛して 憎んでた夏の夜に
消えた 残像

溶けた夏日に 囚われたまま
消えた影をまだ追うから
歪に縒れた
「愛してる」だって悪くないね
触れた理由も隠した嘘も
そんなもの、どうでもいいから
全て捨ててさ
間違いだらけ 君の手を取る
夏の夜に沈んでしまうまで
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