ごく平凡な青は、

もう晴れてしまえばいい
置いてけぼりな僕は此処に居る
坂を背に急ぎながら眩しくって
青く茂ってた青の下に居る

あの角を曲がって慣れた景色何百回目
生ぬるい6月の憂い思い出しまた雑に消した

転がってきた石を避けて後ろも見ずに平和だな

誰とでも親しげで
空が好きって言えるような
甘い性格で...
可愛くなりたかった

もう晴れてしまえばいい
置いてけぼりな僕は此処に居る
坂を背に急ぎながら眩しくって
青く茂ってた青の下に居る
肌が白いまま

何もない今だけ興味ないって捨てないで
道路脇の側溝に嘘めいた未来はまだ落ちている

良い人なって巻き添えになって
涼しい顔は普通だった

すぐ過ぎてしまうような
季節みたいになりたくない

もう晴れてしまえばいい
ふいに落ちた栞、飛ばされ
読みかけの文字はこぼれ
まっさらなった本を捨て
僕は雑踏に混じった

そこはごく平凡な青溢れ
本日も始まった
当てつけのような空へと
愚痴挟んで
青く茂ってた青の下抜ける
肌が白いまま

此処で変わってく
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