静かに眠れ

青かった時代は何もかもみな 眩しかった
等身大以上の夢ばっか求め 走り抜けた
2人で見てた未来いつしか漫ろ
酒に溺れた俺に背中であばよと

過ぎ去った日のページ破り投げ捨て 夜に燃やす
無くなった標を探すことさえ 諦めてた
あれから季節過ぎて変わらぬ毎日
ふいに耳にはさんだお前が消えたと

セピア色した無声映画のような街で
あの日描いた夢がまた彩る心
グレイに染まった空の向こう側へ今日も
歌い続ける 静かに眠れよ

首を締め付けるネクタイ緩め ため息はく
お前が好きだったレコード流し 鳴らすグラス
語り明かしたメロディ胸へと染みる
俺に残したメッセージ 最後の約束

失って初めて気づく愚かさ まるでピエロ
言い訳ばかりで塗り潰してた 本当の自分
こんな形じゃなくちゃ気づけないんだな
お前の声が響く 遅くはないよな

モノクロの夢罪と罰だらけの人生に
背中を向けて俺は再び走り出す
グレイに染まった空の向こう側へ今日も
歌い続ける 静かに眠れよ
友よ 眠れ
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