初めて来た港

初めて来た この港
たった短い 四、五日だけど
汽笛ひと声 別れる辛さ
泪でうるむ 街灯り
さいはての港

遠くに霞む あの港
今度来たときゃ 暫く暮らそう
さらば愛しの 国後岬
淋しく月も ぬれている
北海航路

死ぬ程好きな あの人に
無理に別れる つもりはないが
男船乗り 荒波越えて
またくる日まで 違う日まで
元気でさようなら
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