椿のうた

もうじきこの街にも雪がふります
ひっそりと近づく季節は
いつだって薄情とは思いませんか

止まれ、止まれと願えば願うほどに
意地悪く早足で過ぎてく
11月のこと

また明日と手を振り家路について
路地裏の猫にも愛想を振りまけるほどには平和です

情けないもので、
なにも変われなかった日々よ
今日は変わらずにいれたことを
褒めてあげたいなって思ってます

日ごとに近づく季節の風が
また一つ大人にしてしまうのかな
間違い探しや粗探し
大人に近づくほどに
嫌なことを知った
このままでいれたらいいのにな

別れのうたを聴きながら
甲州街道をまっすぐ歩いてた
センチメンタルマイシティ
センチメンタルマイシティ
何者にもなれないままでもいいかな

校舎の隅でキスをしたあの子の噂
興味のないふりをしていたけれど
青春が羨ましくてたまらなかった

戻れ、戻れと祈っても願っても
この世にドラえもんなんかはいないし
1秒ずつ世界は回ってく

別れのうたを聴きながら
走馬灯のように走る夢

別れのうたを聴きながら
(時の流れに船を浮かべて君はどこまで旅に出るのかな)

甲州街道をまっすぐ歩いていた
(今更になって気づいたこと君に言えるかな)

センチメンタルマイシティ
センチメンタルマイシティ
永遠なんてものはなかったね

センチメンタルマイシティ
センチメンタルマイシティ
まあいいか、なんでもないよ
またあしたね
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