足りない

幸せのカスを舐めて まだ味がしたから泣いた
ゆうべ急いで片づけた部屋に 散らかったあなたの匂い

前より優しい気がする あなたを感じて悲しくなって
すがりつくようなキスで 寂しさをぬりたくった

窓の外 降り出した雨
傘は持って行かなかったな
どうでもいいや

今度こそはちゃんと さよならをしよう
あなたを終わらせなきゃ
私を始められないから

今度こそちゃんと さよならをしよう
私が好きになったあなたは
もうこの世界にいない

「幸せになってね」なんて あの時私は言えたのに
ゆうべも探ってしまってた その知らない誰かの影を

あなたが言うには私に 何かが足りないんじゃなくて
その人に足りないから 守りたくなるんだって

見る目がないなあなたは
見せ方が下手だな私は
どうでもいいや

抱きしめてくれた時の痛み 電話くれた時の甘い声
ぶつかりあった時の言葉を 溶かしてく仲直りの涙
誰かにもあの笑顔見せるの 誰かともその手を繋ぐのか
なんて どうでもいいや

今度こそはちゃんと さよならをしよう
あなたを終わらせなきゃ
私を始められないから

今度こそちゃんと さよならをしよう
私が好きになった あなたはこの世界にいないし
あなたが好きになった私も もういなくなるよ
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