花火

生命(いのち) 儚くて
どうせ散り行く運命(さだめ)なら

人は幻をその胸に抱き
思い出をその背に抱え歩くという
千里 万里の道
行く末は果てしなく
そのうちに静かな海に
飲み込まれていく

チリチリリと 燃え盛る
鼓動の激しさを抑え
幾夜 幾千の星すら
打ち抜いて消し去って

生命(いのち) 儚くて
どうせ散り行く運命(さだめ)なら
今 この躯体(からだ) 丸ごと賭けてみるまで
生命(いのち) 頑なに
勝負を神が決めるなら
その神の涙すら糧にして
大輪の花を咲かせるだけ

未知を切り開き
一歩ずつ歩きだす
抗えぬ明日に
立ち向かう その意志を持って

サラサララと はためいた
震える髪を 結いつけて
この心にこだまするは
詠み人知らずの声

希望(のぞみ) ゆかしくて
この腕に託してみたい
藍 交われば 少しずつ藍に染まる
涙 一筋が
頬を伝っていくとしても
最後の最期に生命(いのち)輝け
その雫 大地に届くまで

チリチリリと 燃え盛る
鼓動の激しさを抑え
幾夜 幾千の星すら
打ち抜いて消し去って

生命(いのち) 儚くて
どうせ散り行く運命(さだめ)なら
今 この躯体(からだ) 丸ごと賭けてみるまで
生命(いのち) 頑なに
勝負を神が決めるなら
その神の涙すら糧にして
大輪の花を咲かせるだけ

まるで花火のように
まるで花火のように
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