五月の風の中で

海の向こうに聞こえる 喜びに満ちた朝の鼓動
波間をうねり あたしを震わせた
五月の風の中でもう一度 唄うLove Songさ
夜に引き裂かれても この指だけは離さないで
モロイ愛なんて欲しくない

呼び出された街角 雑踏の嵐の中泳ぐ
ひしめきあう天使達 さびれた音聞きつけ
地下室で待ち合わせた 壁がくずれるほどの叫びを
たたき出すために 黒いキバをとがらせ
息ができないほど 張りつめた空白は続く
気がつけば同じ朝がただよう粉々になるまで
今夜 脱出を計画しないかい?
オマエ次第さ この街は

引出しの奥 ひそめたカセットは夢の残骸
苦しまぎれの文字 奏でる場所もない
毎日がいらだちだと 投げ捨てて消えたアイツは今
遠い過去に眠る 虚しくエコーが残る
息ができないほど 張りつめた叫びは続く
気がつけば同じ朝が破壊と創造のかなたへ
今夜 脱出を計画しないかい?
オマエ次第さ この街は 気づいてくれ

五月の風の中で最後に唄うLove Songさ
夜に引き裂かれても この指だけは離さないで
モロイ愛なんて欲しくない
夜に引き裂かれても この指だけは離すなと
そんな幼い愛し方で ずっと抱きしめていたい
×