天使ぼろぼろ

春一番が吹いた朝
あの娘は行ってしまったよ
ちぎれた紙が舞うように
ふわりと街を出て行った
さびしいパブの片隅に
ぽっかり穴があいている
あの娘が膝を抱きながら
ほほえみ投げたあの場所が
天使ぼろぼろ
泣きくずれ
さよならさえも
なかったよ
アアア……
アアア……

百円玉の占いで
あの娘の行方たずねたよ
表になれば又来るし
裏ならこれで終りだよ
にぎあう街の裏通り
誰もがたずね歩いたが
あの娘はまるで夢のよう
心に影を落すだけ
天使ぼろぼろ
泣きくずれ
さよならさえもなかったよ
アアア……
アアア……

天使ぼろぼろ
泣きくずれ
さよならさえもなかったよ
アアア……
アアア……
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